豆は「しあわせ」のタネである

【奈良】ならやま茶館と奈良雑煮

雑煮の会 開催に向けて

1月15日に予定している「豆ラボ雑煮の会」、今年の雑煮を決めました。奈良雑煮を作ります。

ってことで、「本で見るだけではダメ。現地で食べないと、人様に振る舞うなんてことできない」と思い、実際に奈良雑煮を味わえるお店に行ってみることにしました。

お店探しの方法をお教えします。奈良に限らず、おそらくこれで全国行けるはずです。

①県庁に電話する。郷土料理に強い課につないでもらう

②その県の特徴的な雑煮について訊ねる

③いくつかあれば、最も食べたいと思う市町村の雑煮に的をしぼる

④食べたい雑煮の市町村に電話して、食べられる店を紹介してもらう

お雑煮ですから、問い合わせするのは年末が望ましいかも? 食べられる時期が限られますので、1月お早めに食べに行くのが良いかと思います。

 

ならやま茶館で奈良雑煮の「特別おまかせ御膳」を味わう

奈良県庁には「豊かな食と農の振興課」という課がありまして、そちらで紹介いただいたうちの1軒に足を運んでみました。

『ならやま茶館』は、旬野菜の薬膳をテーマにした料理が食べられるお店で、「えびす小路ダイニング」として展開されています。お雑煮付きの御膳を味わいたい場合、事前予約(TEL 0742−85−1409)が必要です。

特別おまかせ御膳 上記にデザートが付いて、税込 2,500円でした。

 

ならやま茶館の奈良雑煮、習った通りにまずはお餅を別添えのきな粉に付けていただきます。

 ▶︎ 

少し焦げ目が付くくらいに焼いた丸餅、かつおと昆布の出汁に、合わせ味噌っぽい風味の白味噌仕立て、西洋ニンジン1枚、大根の薄切り2枚、山芋2切れが入っていました。お汁に生姜の香りもありました。

お雑煮目的の訪問でしたが、おまかせ御膳はなかなか凝った丁寧なつくりの手料理でした。中に黒豆も使われていました。

▲ 黒豆のクリームチーズゼリー

▲ 黒豆のおこわ

私は興福寺を突っ切って猿沢池の横を通って行きましたが、JRや近鉄の奈良駅からも徒歩圏内。次は迷わないように、地図を載せておきます。

 

奈良雑煮の地域性

奈良のお雑煮、すべてにきな粉が付くわけではありません。近鉄奈良駅近くで働く知人たちも「きな粉付き雑煮、食べたことないです」と言っていました。

昨年知り合った大和郡山の和菓子店「小杉屋」さんのご主人によると、大和郡山あたりでは「いりこ出汁」のお雑煮だそうです。「奈良は(海に遠くて)貧しかったから、かつおや昆布じゃなくて、この辺りでは昔から雑煮にいりこ出汁を使ったんです」と。

昨年末に発行された曹洞宗の小冊子 凛に「雑煮はふるさとだ」と題した特集を担当し、既刊の雑煮本で調べた奈良雑煮は「昆布だし、金時人参」で「とうふ」も入っていました。

雑煮は地域性に加え、その家ならではの味が加わり変化と進化を遂げていきます。2022年の正月は豆つながりの雑煮として、奈良雑煮にはまってみたいと思います。

1月15日、豆ラボ雑煮の会、もう少し空きがあります。

こんな時期ではありますが、コロナ対策を万全に誠実に開催しますので、よろしかったら足をお運びください。準備の都合上、事前予約をお願いいたします。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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