豆は「しあわせ」のタネである

京都市右京区の「久在屋」へ

百貨店でしか買ったことのないとうふ屋さんに行ってみたい

とうふ好きです。加えて毎日新聞に「とうふ屋のある町は いい町だ」という連載を書いていることもあり、あちこちのとうふ屋さんにお邪魔しています。

2月某日、右京区の「久在屋(きゅうざや)」さんに伺いました。いつもは「京都タカシマヤ」で買っています。

久在屋さんの実店舗は、クルマの無い人はちょっと行きにくいエリアかもしれません。最寄は、市バスの「京都外大前」バス停か、阪急電車「西京極」駅か、地下鉄「太秦天神川」駅より徒歩で10〜20分ほど。私は慣れている「太秦天神川」駅より徒歩で伺いました。

町の様子を見ながら、てくてく歩く。お店や看板や人通り、樹木の様子など見ながら歩くのが好きです。今回は、天神川沿いの道を歩きました。春には、川沿いに桜が満開になるのでしょうね。

 

久在屋さんにて

お店は直ぐに見つかりました。店の前にある立看板の文字を読みながら「やっと来れた」と、うれしい気持ちで中に入りました。

店内に2人の女性スタッフさん。ガラス越しに働いておられる方の姿が見えて、並んでいる商品はどれもイキイキして見えました。試食を一つつまんで、どれにしようかとぐるりと見て回り、気になる5品をチョイス。締めて1,641円でした。

立派なお値段です。でも、約1時間かけて初めて行ったお店ですから大丈夫。店を出るとき、スタッフさんがわざわざ店の入口まで来て、見送ってくださいました。まるで旅館か、料理屋さんのような接客に「あぁ、これが久在屋さんなんだな」と感心しました。

おかげで帰り道も、うれしい気持ちのまま帰ってきました。

 

お揚げと、おとうふと、カステラと

京の手捏ねがんも 400円+税

ふっくらと美味しいがんもどき。説明書どおりレンジで少し温めて、フライパンで両面を焼きました。山芋と玉ネギがふっくら感と甘みを醸しています。銀杏が入ってなくても、充分な満足感でした。

 

やき豆腐ミニ 240円+税

とうふのお味うんぬんの前に、四角い容器にきっちりと隙間なく入っていることに驚きました。肉とうふにするはずが、とうふステーキになりました。

 

ふわころ揚げ 250円+税

お店で見た瞬間「あ〜、カワイイ!」と、手にしたお揚げ。四角いまんま、味噌汁に入れたら、大きくぷかぷか浮んで、それもまた愛らしく感じました。そのまま焼いたり、蕪の葉っぱと出汁で煮たり、コロコロ10個くらい入っていたかも?

 

地豆腐 400円+税

「水くぐり(滋賀県湖東産大豆)」のシールが貼られています。貫禄ある立派な包装のとうふは、寄せどうふのような感じでした。

「水くぐり」は以前、「道の駅 藤樹の里あどがわ」で見たことがある青大豆と同じ大豆でしょうか? 立看板には「鈴鹿山系から琵琶湖に流れ込む伏流水で自家用に育てられた在来種の大豆」と書かれていました。

地豆腐は、甥っ子と二人でいただきました。「月の桂」に合わせて、白ごまをパラリ。少しの塩で味わいました。

 

地大豆の豆乳かすてら(プレーン) 230円+税

これは、向日市の菓子工房で作られた「あまいもん」。「何となく奥行きのある味」と思ったカステラは、材料に白味噌や豆乳も使われています。

 

久在屋さんの商品は、やっぱりどれも百貨店の顔をしています。丹精整った凛々しい商品だなと思います。

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  1. 2020年 5月 21日

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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