豆は「しあわせ」のタネである

森嘉のからし豆腐

嵯峨へ。夏のやり残し、ひとつクリア

「京都の夏は、からしとうふ」と勝手にキャッチフレーズを作り、この夏6軒のからしとうふを味わいました。

・下鴨 てづくりとうふ すがい「からしとうふ」

・上京 とようけ屋山本「辛子豆腐」170円+税

・左京区 東山とうふ 西初「からし豆腐」240円+税

・西京区 永井の純とうふ「純からしとうふ」300円+税

・南区 京とうふ 仁助「からし豆腐」240円+税

・西京区 久在屋「からし豆腐」380円+税

ほかに、北区の「大徳寺 小川」さんでも「からし豆腐」を作られています。

そして、私の知る限りで最後の1軒が、嵯峨の「森嘉」さんのからし豆腐でした。昨夏は大丸 京都店で販売されていましたが、この夏は見当たらず‥‥ 嵯峨まで行かねば食べられないと心しておりました。

8月いっぱいで終わりかと思い、ギリギリに電話を入れると「9月17日まで販売します」とのこと。少し余裕ができて、真夏日の午後に伺いました。

 

森嘉さんへ

日本酒ソフトのフェンスの向こうに見えるのが「森嘉」さんで〜す。

森嘉(もりか)という店名は、江戸時代の終わりに森井嘉助さんが始めたお店だから「森嘉」。昨秋、取材でお話をお聞きしたのは6代目の森井邦夫さん。

「おられたら軽くご挨拶でも‥‥」のつもりでお訊ねすると、事務所に通してくださり緊張しました。森井さんによると、「以前はワンクッションあって大丸に商品を入れていたが、現在は直接納入するようになり、品揃えが変わった」とのこと。来年は、からし豆腐も大丸に入れてくださいね〜。

森嘉さんのからし豆腐。これです。

2つ入りで300円+税。なんか、安すぎます。

 

森嘉のからし豆腐を味わいました

日持ちは当日中です。ドーム型のとうふを割ると、中には海苔に包まれた辛子が入っています。

すっきりとした美味しいおとうふの中に「俵型の和からし」、金太郎飴スタイルの海苔で包まれた辛子が入っています。

上部に「今では希少で絶品な筋青のりをあしらっています」とのこと。先にちゃんとホームページを見てから味わわないから、気付かないまま普通の青のりと思っていました。

どうして「森嘉のからし豆腐」がこのお値段なのか、わかりません。他店ですと2つで1つ分くらいの価格です。わからないから勝手に推測すると‥‥

おそらく森嘉さんは、京都でからし豆腐の先駆者なのではないかと思います。江戸時代にさかのぼることはないにせよ、始めた頃の価格を踏襲し、現在も販売しておられる?

素人の勝手な推測ですから違うかもしれません。あぁ、ヘンに緊張しすぎて言葉を失うのではなく、伺う前に質問事項の2つ、3つ、頭の中で整理して伺えばよかった。

森嘉の飛龍頭は、店の前で丸かじりするのもおいしいです。

擬製豆腐はあとのお楽しみ。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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