豆は「しあわせ」のタネである

【北海道 上士幌町】村上農場での研修記録 初日のこと

「研修」名目の体験取材

今回の農場研修は、2019年7月に「豆類時報 vol.97」で村上知之農場長の取材をさせていただいた後に、お願いしました。「来年の春、カッコーが鳴く頃に、豆のタネまきを見に来てもいいですか?」と。

無口な農場長は、YESともNOともおっしゃらず、ということは「来るな」ではないのですね。じゃあ、行きますよ。と勝手に決めていました。そしたら2020年2月頃からコロナ禍が始まって、その年の5月と翌2021年5月と2回も見送りました。

「今年はもう、コロナと共存してもいいでしょう」と、お願い電話をしたのがGWの頃。農場長は、やっぱり「NO」とはおっしゃらず、ふふふ、押し掛け決定!

 

5月21日(土)研修初日

土曜日の出勤は農場長と豆担当の小林さん、陽気な横山さん、生真面目そうな吉川さんでした。2匹のねこは「ワル」と「ミー」。

最初に豆選り小屋で、豆の選別について教わりました。そのことは、一つ前のブログに載せています。

昼、農場で収穫した野菜をふんだんに焼いて、肉も焼いてバーベキュー。楽しかった。おいしかった。

翌日が、今シーズン農場勤務最終日の吉川さんの送別会を兼ねた食事会。私も地元の名店のケーキをご馳走になりました。

午後はキャベツの補植。機械植えした小さな苗が、浅く浮き上がっていたら地面にしっかり植え直して、等間隔に植えられるはずの位置に苗が見えなかったら手持ちの苗を植えて・・・

「片道220メートルの距離は、こんなにも長いの?」と感じました。小林先生が1等賞で、吉川先輩が2等賞、私は3等賞✨

高さ4〜5センチしかない苗が、畑一面にズラ〜〜〜〜っと植えられたら、模様のようです。畑に描く緑色の運針のような・・・ 美しいなぁ。機械で植えても、そこに人の手仕事が加わる。愛だよ、愛。キャベツ愛。

3時の休憩前と休憩あとに、農場お向かいのニンニク畑へ。

半月型のカマを使って、畝(うね)の間の通路と、両側の苗2列ずつが私の担当。進まないのさ、やっても、やっても。

困るのは「藜(アカザ)」という草。葉っぱの裏側が赤紫色。放っておいたら1メートルくらいに成長する豪猛な雑草。小さいうちは、茹でておひたしとか作ったらおいしそうに見えました。

カッコー鳴かず、雲雀がチーチロ チーチロ チッチッチ。「カッコーは防風林に巣を作るから、遠すぎて聞こえないんじゃない?」とは先輩談。

 

・土場(どば) 畑の中に火山灰を敷いて作る一時的な物置き場。広大な畑の土場面積は一反(1アール)、ウソやろう!?

・枕(マクラ) 畑の端っこで、機械が回るスペース

・じゃがいも畑の長さ 100間=180m、160間=280m、200間=360m

・コーン畑の長さ 220m、1反にコーン3,000本が育つ

・豆は双子葉類/主根側根

・コーンは単子葉類/ヒゲ植物

足腰ガタガタに疲労を感じるも、ニンニク畑の片道すら終えることできず。とほほ・・・ のまま作業終了。

17時が終業時刻。小林先生が、明日植える畑を耕していたから見学させていただきました。やっぱり農場の落陽は美しい。10年以上むかしに見た景色がよみがえってきました。あのときの畑は、どの畑だったのでしょう?

 

2日目、3日目の記録は、また後日💦

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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