京都府産枝豆「紫ずきん」「夏ずきん」
通りがかりに見つけた枝付き枝豆
仕事の打合せの帰り、お豆腐の「久在屋」さんに寄りたくて日除け対策をして自転車で出かけました。7月後半の地豆腐「ひとり娘」などを購入できて、満足気に帰る途中、見つけたのが民家の軒下で売られている野菜。
速度を落として通過しながら横目で見ると、その中に枝豆もありました。
すかさず寄り戻って「紫ずきん」の字を見つけ、「買い!」となりました。
手前の枝豆は250円、奥にある少し黄色くなった(熟成が進んだ)枝豆は150円と付いていました。私が選んだのは、250円の枝豆。
この頃、身をもって学んだのは、「やっぱり高い枝豆は、おいしい」ということ。だから、並んでいたら高いほうを買う。250円は枝豆としては高額な額ではありませんが、枝豆は現在鋭意研究中につき、チョイスしました。
農家の奥さんが「こっちも、味が深くておいしいよ」と150円のほうを勧めてくださいました。
枝付き枝豆「紫ずきん」
「紫ずきん」は京都府のブランド枝豆で、本来は9月中旬頃から販売されます。黒大豆の枝豆です。「早いな?」と思いつつも、農家さん直の販売だから、早いのもアリなのかな? と考えて買いました。
少し前に食品スーパーで、「紫ずきん」もしくは「夏ずきん」の袋入りを見かけたのです。
枝付きの枝豆を枝から切り落とし、計ってみると205gありました。2粒豆や3粒豆の中に、1粒豆もけっこうありました。
枝付きを買うのですから、選別された袋入りの枝豆とは違います。虫喰いも少しありました。
いつものように蒸し茹でにしていたら、やっぱりこの枝豆もアワがぶくぶくになりました。昨今の傾向からかんがみて、「黒大豆の枝豆のほうがアワが出やすい=サポニンが多い」ということなのかな? と思いながら調理しました。今度、詳しい人に教わろう‥‥
紫ずきんは、だいぶ黒くなりかけていました。
黒大豆の場合、中の後期くらいの練れた味が好きなのですが、この枝豆はそれよりもっと熟成している印象です。豆粒の黒い薄皮を剥ぐと、中は黄緑色をしています。
莢をもいで袋で売られている紫ずきんより、気持ち小ぶりな気がします。もしかすると、市場に出すには気持ち小さいのを自家販売されていたのかな? と思いました。
それにしても、莢の軟骨(莢の内側の透明でややカタイ膜)は感じなかったし、これは収穫適期なのか、少し過ぎたものなのか‥‥? 味わいはデンプン質が強く、薄味。雨降りが続いた後の収穫だったのかもしれません。
最近、徳島や静岡、群馬、鶴岡の美味しい枝豆をたくさん食べてきたから、地元・京都の枝豆が「ナイス!」と思えないのが、なんとなく残念‥‥
京都府産枝豆「夏ずきん」のこと
枝豆「紫ずきん」を食べた翌日、京都市中京区の八百屋さんで「夏ずきん」を見かけました。
薄利多売の八百屋さんでは、デパ地下や大手食品スーパーのように枝豆を冷蔵状態で販売するのではなく、ほかの野菜同様に箱にどさっと盛られていて、袋の中の莢が茶色くなり、カビが生えているのもあり、溶けかかったような状態で‥‥ 買うのをやめました。
今日、京都市北区の割と大きな食品スーパーでも「夏ずきん」を見かけました。そこは店内全部が食品に適した温度に冷房されている売場なのですが、夏ずきんは昨日の八百屋のように莢の一部が茶色くなって、袋の中で溶けかけていました。
本当に残念。京都府がブランド認定してるのだったら、もっと品質に気を遣ってほしい。京都市民として、とても残念です。この状態で、他府県に販売されていないことを願います。
全国のおいしい枝豆がたくさん入って来てるのに、京都ブランドの枝豆が地元でさえ、こんな悪品質で売られていたら、遠方に運ばれたら一体どんな状態なのか‥‥ それとも、他府県に行くときは市場からきちんとクール配送されるから大丈夫なのでしょうか?
新潟県長岡市と山形県鶴岡市のJAさんの枝豆集荷〜選別〜出荷場を取材させていただいたことがある者としては、京都のブランド枝豆の品質の悪さが気になって仕方ありません。
府のブランド野菜ご担当部署の方に、枝豆を愛する者からの祈りが届きますように‥‥
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