豆は「しあわせ」のタネである

甘くない豆のパンを作りたい(2)

パン作りは難しい

この前教わったパン作り、忘れないうちに自分で作ってみようと思いました。習った分量、作り方で「おさらい」のはずが、思ったとおり‥‥。この前デモンストレーションで見た先生の作り方を、私はやっぱりわかっていませんでした。

やり始めてから、わかっていないことだらけだったことを認識しました。手にベトベトつくし、書いてあるとおりにやって、合ってるのか違うのか判断できないし、うろ覚えのまま先へ進むしかありません。

今回のトッピングは2種類。

チリビーンズと、りんごのソテー。こちらは慣れたもので、パンの発酵中に2種類をヒョイッと作りました。

 

やっぱり違う・・・

40℃で発酵◯分というのが何回も出てくるけど、発酵室がありません。電気のオーブンレンジに40℃設定は付いているけど、スイッチが押せない状態‥‥。仕方なく蒸し鍋で温室を作り、何度も入れたり出したりを繰り返し、発酵の真似事を繰り返しました。

焼く直前の生地のととのえ方が思い出せず‥‥ 何か違うと思いながら、具材をトッピングして210℃で12分焼きました。

家庭用オーブンだから、焼き時間が足りず追加で2分。それでもまだ焼き色が付かず、再度4分。なんか、違う。

デモンストレーションで先生が作られた生地のパンは、美味しかったなぁ‥‥ 私のは発酵が中途半端で、生地の膨らみも乏しく、焼き色が薄くて、形も小ぶりでショボイ感じ。やっぱり全然わかっていなかった、みたいです。

前回の失敗をクリアして、具の調整はうまくいきました。豆(レッドキドニー)はカタ茹でに。焼き上がったパンは、程よい食感、ピリ辛加減に仕上がっていました。甘く煮たりんごも、パンになったらちょうど良い甘さでした。

具は1回の試作で手直しすべきポイントがわかるけど、パン作りはさっぱり‥‥ やっぱり何事も経験です。私にとってパンづくりは、キモノの着方教室に通って練習した3〜4ヶ月と似てるのかもしれません。

お稽古に行った日の夜におさらいして、次のお稽古の前夜に再度復習して、お稽古当日に次なるステップを習いました。前回教わったことでうまくできないところも、次なるステップを習う日に質問して再度教わりました。

もともと何をやっても鈍臭い私は、繰り返し練習して勘も含め、カラダで覚えていくのだと思います。

 

甘くない豆のパン

甘くない豆のパン、まだたったの2回作ってみただけですが、気付いたことがあります。

世の中に存在する豆のパンが甘いのは、保存がしやすいから。調理した豆は足が早いから、常温で保存はしづらいのです。もしも、調理パンにした場合、サンドイッチと同じ扱いで冷蔵保存しないと1日もたないかもしれません。

自分で甘くない豆のパンを作るまで、そのことに気付いていませんでした。

さて、私の甘くない豆のパンづくり、これからどうなりますことやら‥‥

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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