豆は「しあわせ」のタネである

手習い「しもつかれ」風

栃木県の郷土料理「しもつかれ」

節分前に「しもつかれ」という料理を、関東と京都の2拠点で生活する友人に教わりました。

しもつかれは初午の頃に、赤飯と一緒に稲荷神社にお供えする料理だそうです。

鮭・節分豆・大根・ニンジンなどの根菜・お揚げ・酒粕が入っていると、口頭で材料を聞いて、想像で勝手に作ったら大ハズレ。

それからネット検索でレシピを見つけ、作ったものを友人に食べてもらうと、「前より近づいたけど、まだ違う」と、今度は本を貸してくれました。

大ハズレ以降、3回〜4回作ったら、自分の味が固まりました。

本場の「しもつかれ」を一度も食べたことがないから、「しもつかれ風」。

食べた人たちは、皆さん「しもつかれ? 知らない」「食べたことない」と。

ごめんなさいね。そんな人たちに食べさせて。男性も女性も、延べ7〜8人が私の作った「しもつかれ風」を「しもつかれ」の味と思ったかもしれません💦

地元では「しもつかれコンテスト」まで開催されているようです。そんな郷土愛に守られている料理を、モグリの京都市民が見よう聞きかじりで作ったりして・・・

 

しもつかれ風 おぼえ書き

私は、酒のアテにしても合う自分の味が好きだから、このまま「しもつかれ風」を貫きます。

次回つくるときのための、おぼえ書き。

▲ こちらは4回目の作

[材 料]

・節分の煎り豆、もしくは煎り大豆  約30gほど

・鮭の切り身  1切

・大根  10cmほど

・人参  1/2本

・油揚げ  10cmほど

・酒粕  10cm×10cmほど

・昆布  5cmほど

・酢  小さじ1

・塩  小さじ1/2〜1

・醤油  小さじ1〜2

・仕上げに粉末の柚こしょう

 

[作り方]

① 昆布は、ぬるま湯に浸して出汁を引く

② 別鍋に湯を沸かし、酢を加えて鮭の切り身を湯通しする。熱が通ったら湯切りして、身をほぐす

③ 油揚げはオーブントースターで両面を3分ずつ加熱し、5㎜角に切る

④ 鬼おろしを使って、大根と人参を粗くおろす

⑤ ①から昆布を取り出し、鍋に移す。④の大根・人参(おろし汁とも)、節分豆(または、煎り大豆)、③の刻んだ揚げ、②の鮭ほぐし身を加え、蓋をして弱火で加熱。

⑥ 20分〜30分ほど煮ている間に酒粕を刻み、熱湯でゆるめる。⑤に加え、軽く混ぜて更に5分〜10分加熱する。

⑦ 塩、醤油で味を調え出来上がり。常温に冷まし、味を含んだら食べごろ。好みで柚コショウをかける。

 

▲ こちら2回目の作。これが最も私好み

先述の友人曰く「しもつかれはもっと汁気が多い。酒粕が強すぎる」と。

そうなのですね。あぁ、一度、本物を食べてみたいです。

初午の頃の栃木県を訪ね、お総菜売場をリサーチしてみたら売ってるでしょうか?

しもつかれ〜〜〜

 

▲ 3回目と5回目のしもつかれ

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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