京都人好みの「からし豆腐」
「京都人の密かな愉しみ」
京都を舞台にしたNHKのBSで、2015〜2017年頃に放送されていたドラマがあります。常磐貴子さんやシャーロット・ケイト・フォックスさんなども登場されていたしっとりとしたお話。
その中の一つで、京都の夏をテーマにした回があり、ヒースローさん役の団時朗さんが実にうれしそうに食べておられたのが、「からし豆腐」でした。
私は京都に暮らす5〜10年ほど前に、京都観光旅で「からし豆腐」を味わい、その思い出だけが残っていたところに、「京都人の密かな愉しみ」を見て「からし豆腐」への思いが再燃。
「また、食べてみたい」と思い続けていたら、とうふ屋さん連載のおかげで、この夏は何度か「からし豆腐」を味わうことができました。
「からし豆腐」の一般的な食べ方
何も知らずに、そのままパクッといくと泣きをみることに‥‥ ヒースロー先生が紹介されていた食べ方は下記です。
ドーム型をした「からし豆腐」を切り分けると、中から海苔に包まれたカラシが出てきます。
そのカラシを醤油にといて、
豆腐につけて食す、という食べ方を番組内では紹介されていました。
「からし豆腐」を作っておられる京都のとうふ屋さん
本年4月から始まった「とうふ屋のある町は、いい町だ」の連載を書くにあたり、あちこちのとうふ屋さんを訪ねる中で、実際に作って販売しておられるとうふ屋さん2軒と出会いました。
◎てづくりとうふ すがい
京都市左京区下鴨膳部町1 下鴨神社の近くにあります。木曜日が定休日
夏の定番「からしとうふ」は、6月〜9月の途中までとお聞きしたような‥‥
「すがい」のお母さんから教わった食べ方は2つに切るのではなく、上の丸い箇所を500円玉か、もうちょっと大きいくらいに箸でぐるぐるして、上から醤油をたら〜っとかけていただくそうです。
◎大徳寺 京豆腐 小川
京都市北区紫野上門前町55 大徳寺の東側の細い道を、道なりにズズ〜っと上がっていった先にあります。日曜日が定休日
「京都人の密かな愉しみ」に使われていた「からし豆腐」は、こちらのお店のものかな? と思ってお訊ねしましたら、番組協力依頼等は受けていないとのこと。よく見ると、テレビの「からし豆腐」とは若干、形状が異なるようです。
ドーム型下の土台の部分が、テレビのはもっと真っ直ぐで高さがあります。
からし豆腐は、絹ごしとうふの質感で、中に海苔で包んだカラシが入り、上に青海苔がかかっています。
作るのに手間がかかるので、出しておられるとうふ屋さんは、そうたくさんありません。
「すがい」さん、「小川」さん以外に、嵯峨野の「森嘉」さんもあるようにお聞きします。季節が過ぎる前に、覗いてみなければ‥‥
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