豆は「しあわせ」のタネである

【奈良】天平庵の朝焼きみかさ「大和三山」

ほんのり温かな みかさ

仕事で奈良へ。どら焼きをたくさんいただきました。

「どら焼き」と思ったけど、その商品は「みかさ」でした。奈良では「三笠」「みかさ」と呼ぶんですよね。

みかさ、その場で味わった「朝焼きみかさ」は透明なパックに2個入っていて、外から持ってもほんのり温かいのです。

焼印が押されてて、思わず「え、これ、ミッキーなん?」と訊ねると、「違います。上下が逆です。そういう家紋です」と若い衆。「ヘェ〜、そうなんや」と私。

素手で持って半分に割ってみたら、ふんわり。ほんのり温かいみかさから、ふわ〜っと甘い香りが漂います。

食べてみると・・・

なんで、こんな美味しいと? の印象。

昼抜きの15時台だったから? だけではないと思います。

みかさの温もりと、ふっくらふんわりの食感。あんこの小豆が、粒残しの餡子で、甘さの層が2段階、3段階に広がるのです。

そして、あの生地表面には、もしかすると有塩バターで焼いてる? というような心地よい塩分が舌にのるのです。

京都市民の私には「天平庵」という店は馴染みがなく、みかさを機にネット検索してみました。

 

朝焼きみかさ 大和三山【やまとさんざん】

みかさ=三笠

奈良では「三笠山」にちなんで、こう呼ぶのだとか。真ん中のふっくら盛り上がった様子が山と似てるからとか、半分に折って半月型にすると山の稜線のようだから、とか書いてあるサイトも見つけました。

天平庵のサイトには、聖なる山として「三輪山」を大切にしていることが書かれています。先述のミッキー? と思ったロゴマークについては、

天平庵のロゴマークは、大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)をモチーフにデザインしました。

とありました。

大和三山、それ自体を知らなかったから、思い浮かべすらしなかった・・・ 勉強になります。

そして、私の一番の興味は材料。

砂糖・ヨード卵光、小麦粉、十勝産小豆、蜂蜜、米粉、米飴、みりん、醤油、酒、寒天、・・・

ふっくらとした甘さの素は、砂糖と蜂蜜と米飴、みりん。

ふっくらは卵と膨張剤。卵はヨード卵光のみを使用していると書かれています。

豆は十勝産小豆。

材料へのこだわりが半端ないですね。

有塩バターで焼いてる? と舌に感じたのは、醤油??? でしょうか。

 

今回いただいたのは、若人が買い集めてきてくれた中の一品だったから、次に奈良に行く際は実際に自分でお店に足を運び、焼いているシーンを見てみたいと思いました。

あ、お店では実演販売はやっていないのかなぁ???

資本金5,000万円、従業員数100名から成る大きな和菓子屋さんだから、もしかすると、一箇所の大きな工場で作っているのでしょうか?

しかし、あのほんのり温かなどら焼き、いえ、みかさ、おいしかったなぁ・・・

レンチンしても、あのほわほわ感は戻らない・・・

レンチン10秒+トースター両面2分ずつ、くらいであの焼き立て感に戻らないかなぁ・・・

 

朝焼きみかさ 大和三山、箱入りと透明パック入りをいただいた残りがあと5つ。あのおいしさを再現する術を探ってみよう・・・😊

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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