豆は「しあわせ」のタネである

えだまめカウントの難儀

シーズン初めの枝豆2つ

フレッシュの枝豆が野菜売場に並び始めました。私が今シーズン最初に買った枝豆は、こちら。

◎ なっ! とくしま 徳島県産えだまめ でした。

イズミヤ堀川丸太町店で買いました。210gほど入って298円+消費税

いつものように「先塩→蒸し茹で」にしていただきました。

2粒入り、3粒入りの枝豆が6:4か、7:3くらいの比率で入っていました。6月1日に買いましたから、莢がまだちょっと薄いように感じました。豆はぷりっとして、シーズン立ち上がりにおいしい枝豆を味わうことができました。

「なっ! とくしま」、昨年もその前も、何回か買ったことがあるなと思いながらいただきました。

 

そして、6月5日に大丸京都店で買ったのが、こちらの枝豆です。

◎徳島県産えだまめ 阿波ふうど 200g入り498円+消費税

この前の「徳島県産えだまめ」と同じ豆かどうか店頭で迷って、「あっちは、『なっ!とくしま』と付いてたから、きっと別物?」と思いながら買いました。

袋の中の枝豆表面の毛並みというか、茶色く着いた色味というか、それがこの前の「なっ!とくしま」には着いてなくて、豆粒の入り方のモリモリ具合がこちらのほうが膨らんでるように思いました。ボン・キュッ・パのナイス・バディです。

百貨店購入の枝豆にしては、1粒莢もあり、2粒、3粒もあり、莢の成り口がめくれているものもあり‥‥ でも百貨店だから、強気の価格設定?

こちらは、蒸し茹でにしている途中に、ふわ〜っと漂ってきたほのかな香りが茶豆風味のようでもあり‥‥。味も、まだ温かいうちに口にしたいくつかの豆に、トウモロコシのような甘みを感じました。

これ、茶豆系の枝豆かも???

 

マスコミの影響

昨夏、TBS「マツコの知らない世界」に出演させていただいた時も、今回のJAさんの冊子「家の光」に監修で使っていただいたときも、聞かれました。「五木さんは、これまで何種類の枝豆を食べましたか?」と。

答えは「全部の記録を付けているわけではないので、はっきりしません」。

去年の「マツコの知らない世界」のADさんやプロダクションの方々が調べて、私の資料と共にカウントしてくださったところによると、日本全国でえだまめは400品種あるとのこと。

で、今回の「家の光」では、2008年から書いてきた「豆なブログ」と、手元に残る資料その他を拾い上げしてカウントしました。

実際にピックアップできた私の枝豆数は、100弱でした。正直なところ「これっぽっちしかないんだ‥‥」と思いました。そして「今年は1つ残さず記録しよう」と決めたのです。

これが例えば、「ラーメンを年間1,000杯食べた人」「かき氷を年間500杯食べた人」とか、肩書きに加わるわけですよ。しかし、枝豆は「年間1万莢食べた人」などというカウントはしないし、「通算◯種類の枝豆を食べた人」と数えるには、情報が不充分なのです。食品スーパー等に並ぶ枝豆の袋には「◯◯県産枝豆」くらいしか書かれていません。

困った‥‥

 

徳島県のJAさんに問合せしました

最初の「なっ!とくしま」の袋は、JA全農とくしま JA板野郡と書かれていましたから、板野郡のJAさんにお訊ねしました。生産者Noを申し上げたら調べてくださり、時間をおいてサカさまより電話回答をちょうだいしました。

私が食べたJA板野郡「なっ!とくしま」のえだまめ品種は「さやむすめ」でした。

次に、JA全農とくしま JA徳島市に問合せをしました。袋記載の英数10文字をお伝えしたところ、枝豆担当部署の田中さまより「『阿波ふうど』さんの、この時期の白毛は」と前おきして、教えていただきました。

「初だるま、福だるま、グリーン80、えぞみどり、とびきりの5種類が奨励品種です。おそらく、その中のどれかでしょう」とのこと。生産者さんへの問合せは、かなりのご面倒をおかけしてしまうようでしたので、えだまめ調査はここまで。残念‥‥

私が食べた大丸で買った「徳島県産えだまめ」は、どの品種だったのでしょう? 知りたい。一消費者のギモンとして、JAさんより大丸に問合せをするほうが、調べてもらえたのかも‥‥?

うう、「えだまめカウント」が前途多難であることを実感しました。

 

後日談:JA徳島市 佐藤さまに教わる

「今シーズンは1つ残らず記録する」と決めたのに、初っぱなから挫折するわけにはいきません。品種が定かではない枝豆を調べたくて、「阿波ふうど」さんに電話を入れました。

すると、JA徳島市の佐藤さまよりお電話をいただき、やり取りの中で、食べた枝豆の特徴を申し上げ、おそらくあの枝豆は「陽恵(ようけい)」であることが判明しました。うれしい。ありがたや。

特徴は、湯あがり娘ほど香りが強くなくて、ほのかに茶豆風味がわかるくらい。お味も所どころにトウモロコシに似た甘みのある青々しいおいしさ。

陽恵、キミのことは忘れないよ。

 

*そのほかの枝豆については、豆なブログ「枝豆のこと」に書いています。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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