豆は「しあわせ」のタネである

能登半島地震に思う

能登大納言と、ゆきちゃん

1/1夕方、能登を震源に発生した地震、あれから気持ちが持っていかれて、何をするにも気が晴れません。

能登、輪島、七尾、そのエリアには楽しい思い出がいっぱいあって、あの美しい町が崩されてしまったのかと思うと言葉がありません。現地の方々が寒く、ひもじい、喉が渇いたような思いをされませんようにと願うばかりです。

2020年11月、輪島の朝市に行きました。

總持寺祖院に行きました。

塩田に行きました。

白米千枚田に行きました。

 

同じタイミングで、萩のゆきさんのアトリエにお邪魔し、の菓子トレイルに参加させていただきました。

七尾で知り合った よしこさんからは、能登大納言をお送りいただきました。大粒の小豆、ぴっかぴかの何かの賞を受賞するような豪華な大納言小豆でした。

輪島の朝市でも、能登大納言が売られていました。

また、能登や輪島や珠洲で栽培していただける日が戻ることを願います。

 

時事通信のニュースで不安に思うこと

震源断層、長さ150キロか 輪島市西部が4メートル隆起 政府調査委

 政府の地震調査委員会は2日、最大震度7の能登半島地震について臨時会合を開き、震源断層は半島の北西部から北東沖まで長さ150キロ程度と考えられるとの評価をまとめた。

 続発する地震の分布や地殻変動の解析結果から推定され、マグニチュードが7.6と大きかったことを考えれば、相応の規模だという。

 ほぼ半分が海底に位置し、断層の南東側が上へずれる「逆断層」であるため、津波を引き起こしたとみられる。国土地理院の衛星観測データ解析では、能登半島北西部にある石川県輪島市西部が最大約4メートルも隆起するとともに、西へ最大約1メートル移動した。

 能登半島の北岸沖から北東沖の海底には活断層があることが知られるが、平田直委員長は記者会見で、今回の震源断層と結び付くかは「まだ分からない」と話した。半島北部では3年前から活発に地震が起きており、「一連の地震活動は当分続く。今回の地震の影響で少なくとも数カ月間は時々大きな地震が起きる」として、改めて注意を呼び掛けた。

JIJI.com 2024.1.2 23:08配信

 

私は、2005年3月と4月に福岡西方沖大地震を経験しました。

だから大きな地震が起きるたびに、あの時の恐怖がよみがえり、他人事とは思えないのです。

朝に、昼に、夕に、大きい、小さい、中くらいの揺れが何度も訪れて、台所に立っていると揺れているのがわかる、机についていると揺れに気づいて椅子から立ち上がり、寝てて揺れるとビクッとして飛び起きる、その繰り返しが1ヶ月、2ヶ月と続きました。「揺れ」に対する一種のノイローゼのようになっていました。

京都に住む今も、周囲の誰よりも「揺れ」に対して敏感です。一番最初に「あ、地震!」とわかります。怖いのです。

ひっくり返った室内を、住まいと事務所と2ヶ所片付けるのに1ヶ月かかりました。気持ちを入れ替えて、おおよそ片付けたとき、余震と言うには大きすぎる2度目の地震が来ました。暮らしていたのは11F、事務所は7F、どちらも2回ともぐっちゃぐちゃになりました。

だから私は、4ヶ所を片付けたことになります。1回目の地震は立ち直れるのです。「気を取り直して頑張ろう」と。だけど、2回目のぐちゃぐちゃは、もう、気持ちが立ち直れませんでした。

能登や七尾や珠洲や氷見や、あのエリアの方々が、どうか同じ思いをされませんようにと祈らずにはおられません。

大地震、お願いします。もう、誰も苦しめないでください。能登エリアの方々がおだやかに暮らせる状態に、1日も早く戻れますようにと祈ります。

能登大納言が、幻の小豆となってしまわないことを願います。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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