豆は「しあわせ」のタネである

高野山の甘いもの

先日の「高野山参拝と福智院の精進料理」に続き、こちらはスイーツ篇です。

 

初日/大門〜千手院橋

最初に訪れた「お茶処 西利」さんにて、とうふクッキーとうふクランチ笹巻あんぷをコーヒーと共にいただきました。すべてお隣のお土産屋さんで販売されています。

 

笹巻あんぷ? 高野山の生麩でつくった麩まんじゅう。中にこし餡が入っていました。

 

そこから、大門まで歩いて行く途中、どうにも気になった「名物 本家 酒饅頭」の文字。本家の味を確かめねば‥‥ と、大門をくぐってから買ってみました。

亀の甲羅を思わせる焼き印が印象的。こし餡入りのおまんじゅうを、三鈷の松をバックにいただきました。

 

諸々巡り、歩き疲れて最後に伺ったのが「金剛峯寺」、ここではお茶とお菓子の接待を受けました。白いお煎餅は、ほんのり甘くておいしかったです。別殿(もしくは奥殿?)の額にあった笑っているような文字に、心ひかれました。

 

2日目/光海珈琲

お店の名前は、コミコーヒーと読むのと思います。奥之院 一の橋を出てきたら、足はヘトヘト。「あぁ、何か飲みたい」と思うベストポジションに店はあります。高野山の湧き水を使っていれてくださるコーヒー、感慨深いです。参拝者のおなかをいつでも満たせるようにと軽食も出され、それらも湧き水を使われているそうです。

私が目を付けたのは、やっぱり豆っぽいの。

なた豆ほうじ茶アイスとコーヒーを注文しました。

なた豆ほうじ茶アイスは、シングルでもけっこうボリュームがありました。舌に届くザラツキは、なた豆の皮かほうじ茶の葉っぱ? ほろ苦い甘さの中に、豆っぽさも意識的に感じました。

コーヒーはフレンチブレンドっぽさの強い豆でした。お隣の席に座られた女性は、これに卵の黄身が入ったコーヒーを頼まれていました。笑

光海珈琲さんの接客担当の女性(20代後半?)が人あたりよく、とても感じのいい方でした。やさしい声かけとスマイルに疲れが吹き飛ぶようでした。丁寧に作られた食べ物と温かい接客、この店は聖山に軒を構える観光地的な飲食店の中で、おすすめしたいお店です。

 

おみやげに和菓子をチョイス

奥之院に行く道すがら、寄りたいと思った何軒かの中の一軒に、店で手づくりされている感いっぱいの「みろく石本舗 御菓子司 かさ國」さんがありました。行きも帰りも、店の前にはけっこうな人の列。

 

くるみ餅ヨモギの焼き餅(粒あん)、かしわ餅(粒あん?)、焼き芋まんじゅう(白あん)を一つずつ買ってみました。シナモン味の焼き芋まんじゅう、プニュプニュのくるみ餅、‥‥おいしくいただきました。

 

高野山には、実に117の寺院があるそうです。今回は5カ寺で御朱印をいただきました。それ以外の寺院やお地蔵さまなどにも手を合わせ、たくさん歩きました。万歩計があったら、おそらく両日とも軽く1万歩は超えていたことでしょう。

歩いて巡る聖地だから、甘いもの屋さんが有り難く栄えるのですね。ゴールデンウイークには春季結縁潅項が行われ、多くの人がお参りに来ておられました。

 

生きているうちに一度は行ってみたいところと思っていた高野山。今後できれば、数年おきに足を運びたい聖地として、胸に深く刻みました。

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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