博多 新風 豆乳みそラーメン
博多めん街道でいただく豆乳を使ったラーメン
博多駅デイトスの2Fにある「博多めん街道」に友人の店が入っています。
「博多 新風」という名のラーメン屋さんで、博多のマー油ブームの火付け役ともなった「新風麺」で人気の高い、こってりコクのあるラーメンを食べさせてくれる店。テーブル席が2〜3卓とカウンターが7〜8人掛けくらいの小ぢんまりとした店の厨房で、麺あげをしているのが友人のやすよちゃん。そう、女性のラーメン屋さんです。
背が高くて、細くて、白くて、メガネを外してスーツを着たら、とてもラーメン屋さんには見えないべっぴんさん。百道にある某著名ホテルの広報をしていた彼女は、迷いもなく(?)職を辞し、ラーメン屋の女将さんになりました。それだけでもスゴイ! カッコえ〜と思っておりましたら、なんと、厨房に入って麺あげをしているとは!
12月は時間がなくて、その姿を見るだけでしたが、正月に帰郷した際は、博多駅に着いてすぐ店に直行したのであります。案の定、そのフロア全体が混雑して、新風の外にも順番待ちの列ができていました。
「並ぶと何分くらいかかります?」
「30〜40分くらいでしょうか‥‥」「お席はカウンターでいいですか?」
「はい。やすよちゃんの近くに座りたいです」
「おぉ! ねえさんのお友だちですか?」
「はい。昔の知り合いです」‥‥ そう、1段高く見える厨房内で麺あげをするやすよちゃんは、20代男性スタッフから「ねえさん」と呼ばれていました。あんなふうに感じのいいスタッフがいるのは、ご主人とやすよちゃんの心くばりと愛情のたまものだよね、と思います。
新風の豆乳みそラーメン
ラーメンは最初に店に入った右手にある食券機で購入します。そこで「豆乳みそラーメン」がメニューにあるのを見つけました。880円でした。
新風のとんこつラーメンは、これまで何度か食べたことがありましたが、みそラーメンは初めてです。どんな味噌? と期待して待つと‥‥ こんなラーメンでした。
豆乳と白みそ+とんこつスープのまろやかでコクがある深い味わい。白濁スープの中に豆乳ならではのたゆたう点もようが見えました。あったまるぅ〜 と思いながら完食。
つるんとコシのある細麺、半熟ゆで玉子、肉厚チャーシュー、シャキシャキのネギ、黒い丼の中に広がる白い世界。おいしかったです! やすよちゃん、新風の皆さま、ごちそうさまでした。
博多に帰る楽しみが増えました
厨房から店全体に気を配り、店を仕切って若いスタッフを束ねるやすよちゃんは、やっぱり「ねえさん」の貫禄。きりりとしてカッコいいです。
その昔、ラーメン屋の麺あげ(平ザルやテボ)をスターウォーズのライトセーバーだと、一風堂の河原成美さんは言っていました。「麺あげ棒に氣(フォース)を込めて、1杯1杯ていねいに作っていく。そうすると、お客さまにその氣が伝わっていくから」と。厨房に立つやすよちゃんの麺あげ姿を見て、そんなことを思い出しました。
京都から新幹線で3時間弱、博多駅に降りたらホッとしながら懐かしい気持ちを味わいつつ、仕事先へと急いでいました。これからは、やすよちゃんのいる新風も帰郷の楽しみの一つになりました。
新風の皆さま&全国のラーメン屋の皆さま、ことしも美味しいラーメンを作ってください。(^^)
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