豆は「しあわせ」のタネである

鶴屋吉信の「懐中しるこ」

利き「懐中しるこ」始めました

少し前に書いた[大黒屋鎌餅本舗]の懐中しるこが引き金となり、せっかくだったら京都の懐中しるこを究めたい、との思いに駆られました。だってねぇ、九州人はおよそ知らない、福岡出身の私だって数年前までは「未知なる食べ物」だったのですから。

あのとき調べた 京都で懐中しるこを売っておられるお店は、

◎鎌餅本舗「懐中しるこ」 

・京阿月「京のみたらし懐中しるこ」

・大極殿本舗「懐中しるこ」

・鶴屋吉信「懐中しるこ」

・京華堂利保「たけのつゆ」

・塩芳軒「み乃る里」

以上の6軒がわかっています。できることなら、残りの5軒も‥‥ と出かけたのは、大丸京都店。便利ですよね〜、こんなとき百貨店は(^^) 一カ所で何軒分か揃えられて、少数でも遠慮なく購入できます。

上記6軒のうち、大丸で3軒の懐中しるこを買い求めました。

 

 

懐中しるこ vol.2 鶴屋吉信

この前の鎌餅本舗さんのは凧揚げのタコかイカみたいな形でしたが、[鶴屋吉信]さんのは半月形をしています。

 

鶴屋吉信さんのしおりによると

花見や紅葉狩り、雪見などの遊楽や旅に携帯して即席のしるこが楽しめたら…… と昔の風流の人の願いをかなえて考案されたのが京の懐中しるこ。

なのだそう。

大堰川にかかる渡月橋のあたりで、時の風流人さんが「おしるこ食べたいぞよ!」とか言ったのかもしれませんね〜。おかげで、21世紀の豆好きは懐中しるこなる風流な食べ物を味わうことができます。昔の風流人さん、ありがとうございます!

 

しおりに書いてある通り、今回はパキンと割ってお椀に入れて熱湯を注ぎました。

 

けっこうな量のさらしあんが出てきます。混ぜ、混ぜ。

もなかの皮と呼んでいたお餅代用品は、「餅米を吟味して搗きあげた香ばしい麩焼き」だそうです。お湯が中に沁みることなく表面を滑り、麩焼きはほわんとしてきます。

 

お箸で湯に浸して、下にたまった粉を混ぜ、混ぜ。

いった・だき・ま〜すっ!

 

生地がトゥルンとなめらか

ほどよい甘さです。鶴屋吉信さんのは、適度な塩味もわかります。

よく混ぜたけど、食べるときも混ぜながら、最後に椀の底に餡汁粉を残さないように‥‥ すっきり上品な味わいです。

あぁ、おいしかったです。ほんと、おいしかったです。実家の母に送ってあげようかと思いました。

食べ終えて、鶴屋吉信さんの半月型懐中しるこが入っていた包装資材の裏を見ていたら‥‥ 「しばらくお椀にふたをいたしますと、風味いっそうよくお召しあがりいただけます」と書かれていました。

な〜るほど。次なる懐中しるこから、漏れなくそのように食させていただきます(^^)

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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