豆は「しあわせ」のタネである

畑作農家・石川修さん

スーパークリエィティブ・ファーマー 石川修さん

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その人との出逢いは、本年3月のこと。大昌貿易行のAさまよりご招待いただき、幕張で開催されていたフーデックスにお邪魔し、雑穀輸入協議会のブースでお目にかかりました。

八百屋さん? 魚屋さん? いえ、彼は北海道訓子府町の畑作農家さんでした。濃いキャラ(^^) FAOの国際マメ年サイトにアップしたファミリー映像は格別です。

農家で、料理人で、料理教室の先生、親バカな父親、北海道北見の農家さんのシンボル‥‥ いくつもの顔を持つ石川さん。

それからメールやFacebook等でのやり取りが始まり、夏に雑誌の企画で取材申込みをし、台風で取材が吹っ飛んで‥‥ 8月再会の予定はお流れに‥‥

その頃から石川さんへの敬愛をこめて、私は「豆兄貴」と呼ぶようになりました。

6月の豆イベントへの助言、小冊子「凛」の豆特集への情報協力、道の駅「豆コレクション」虎豆ページへの写真ご提供、‥‥様々なかたちで、私は豆兄貴に何度も助けていただきました。

しつこい質問にも面倒見よく相手してくださり、生産者の目線からいただく的を得た回答は貴重でした。言葉を持つ生産者、石川さんの個性とスーパークリエイティブなセンスは、並ぶ人がいません。

土を知り、数字が読めて、人あたり良く、女好き。その上、男性からも愛される。やっぱり彼は、スーパークリエイティブ。(^^)

 

緑色の半袖ポロシャツ

再会が実現したのは、過日の「国際マメ年クロージング レセプション」のおかげです。北海道と京都から、それぞれ東京へ。石川さんは私のために、特別に話す時間をつくってくださいました。

img_20161207_210926坊主頭にトレードマークのハチマキはなかったけど、カジュアル・フレンチの店のカウンターで上着をとった石川さんは、真緑色の半袖ポロシャツを着ておられました。真冬の東京は訓子府で生活する石川さんには暑すぎるそう。半袖から見えるたくましい腕に「ええなぁ〜」と。

いろいろ話した中で記憶に残っているのは、石川さんは農家を継ぐ意志をもって、洋食の勉強とシェフの経験をされたこと。だからきっと、料理人の気持ちがわかるし、食べる人の顔を思い浮かべながら北の大地を耕すことができるのだと思います。

私の知っている農業者たちと、石川さんはちょっと違う。物の見方、考え方が、天に向いている。お茶目で、自分自身に正直で‥‥。わかった上で気を抜きながら、土と向き合う器をもった人。うん、やっぱりスーパークリエィティブなのです。

ほかに、豆は畑作三品(じゃがいも、小麦、ビート)に含まれないこと、子どもの頃は豆が苦手だったこと、これから春まで畑は雪に覆われて手が出せないことなどをお聞きしました。

そして私たちは、豆好きな人を増やすために、お互いそれぞれの持ち場で動き続けることを約束しました。豆兄貴は、豆を愛するみんなの「兄貴」なのです。

 

OSAMU  ISHIKAWA & TORA-MAME

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国際マメ年のレセプションで豆兄貴の虎豆料理を2品いただき、京都にもどった翌々日に自分でも豆兄貴の「大地の煮込み」を作ってみました

北海道産の虎豆と玉ネギ、京都のベーコン、長崎のニンジン、沖縄の塩を使って作った「大地の煮込み」、本当はすべて豆兄貴の畑で穫れた野菜を使うのがベストな味に仕上がると思うけど‥‥ いいのです。それぞれの土地で手に入る食材を使って作る料理で。

豆兄貴の味をベースにした「虎豆の大地の煮込み」が、日本各地に、世界に「石川シェフの訓子府料理」として広まっていけばいいなと思います。

 

豆兄貴に一度でも会った人は、その存在を忘れない。

キング オブ トラマメ(^^) OSAMU  ISHIKAWA , Thank you !

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豆・豆料理探検家
豆料理アドバイザー

五木 のどか

福岡県生まれ、京都市在住。個人事務所 who(ふー)所属。豆の原稿執筆、レシピ開発、販売促進などに携わる傍ら、豆好きな人を増やすため、豆料理の楽しさやおいしさ、使い方を伝える活動を展開している。 | 詳細はこちら
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